シロオビ?クロバネ?ユキムカエ?
昨日はモモブトスカシバ、ヒメアトスカシバと転戦したのち、チャバネフユエダシャクの♀が見たいと某所へ。
明るいうちに到着し辺りを一通り歩いてみたがな~んも見つからず。
諦め始めた頃、外灯の支柱についているやたらと白いフユシャクを見つけた。
んんん…?
これは…ユキムカエフユシャクくわ?
そもそもこの場所を選んだのはユキムカエがいないかとハンノキ林を選定したのがきっかけ。
一巡して本来の目的に戻ってきたわけだ。
ただ、その個体が本当にユキムカエかどうかは確証はないのとりあえず採集。
んでもって、とりあえず夜も回ってみるべ、と昨日今日の二日間歩いてみた。
これが件のフユシャク、さてどうだろう。
昨夜、採集した個体を展翅しながら比較をしてみた。
本州で近似種としてあげられるのはシロオビ、クロバネ、ユキムカエの三種。
このうちクロバネは平地性であるらしいということ(撮影地は標高1000mちょっと)、地色がもっと黒そうだということ、あと出現期からみて除外。
ただし標本を持っていないから詳しくは分からない。
あと残るのはシロオビだが、こちらは以前採ったそれらしい標本があったので比較してみる。
なんだ、全然違うやんけ。
というわけで、個人的結論としてはユキムカエ、ということになった。
個体によって地色の差があるようだが、いずれも地衣類が付着したハンノキの樹皮そっくり。
同じ場所で、ハンノキの樹幹を歩いていた♀。
一度は地上2mほどのところで静止したが、しばらく周りを見回っているうちに痛恨のロスト。
結局交尾態は確認できず、種の判別には至らなかった。
ただ、先週からの確認も含め、現状ここで見ているフユシャクはチャバネフユエダシャク、ナミスジフユナミシャク、イチモジフユナミシャク、そしてユキムカエ?の4種。
このうち候補として合致するのはユキムカエのみだし、(今回の種がユキムカエだとするなら)シロオビは見ていないから、ユキムカエである可能性は高いように思う。
またフユシャクが面白くなってきた。
ユキムカエフユシャク Alsophila inouei
2011年11月27日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX)
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2011.11.27 | Comments(2) | Trackback(0) | ガ
