アカシジミ×n
弘前のシンボル岩木山。
大発生しているというアカシジミを見に青森へ行ってきた。
実を言うと前日まで迷っていたのだが、結局翌朝の始発に乗り込むことと相成った。
新幹線なら青森まであっという間(6時間だけど)。
車だと倍の12時間もかかるのにねぇ。
最初に案内していただいたのは尾根沿いの小さな林。
確かにそこかしこにアカシジミの姿が見える。
幼虫が多数発生していた樹というのを見せてもらうと、沢山の蛹殻がついていた。
自然下でアカシジミの蛹を見たことはないのだが、それでも普通はこんな風にならないというのは分かる。
沢山あるからもちろん羽化できないものも多い。
続いて道沿いのクリの花を案内していただいた。
流石にこれには口を開けるしかなかったが、これでも散らした後なのである。
最初は「すごい…」としか出てこなかった。
そして次に思い浮かんだ言葉が「数の暴力」…なんのこっちゃ。
クリの下も凄いことになっている。
夕刻のディスプレイ時間になると無数のアカシジミが飛び始めた。
だが、後からは「駄目だ…少なすぎる」「他の場所も見てくる…」なんて言葉が聞こえてきた。
いやいや、これでも凄いと思うのだが…。
暫くするともう少しいい場所があるという。
どんなものかと思って移動すると、とんでもない光景が広がっていた。
なんですかこれは…。
アカシジミってこういうチョウなんですか…。
なんかもう、必死になって探してたのが馬鹿らしい(笑)。
近くのクリの花もえらいことに。
暗くなり始めた空にぽっかりと月が浮かぶ頃、大群飛は少しずつ終息に向かって行った。
翌朝、少し早目に起きて様子を見に行ってみた。
点々とアカシジミがとまっている。
確かに普段よりはずっと数が多いが、前日の大群飛を見た後では少なく感じる。
近くのクモの巣には沢山の死骸。
路上にも累々と死骸が続く。
今でこんな様子なら、シーズン終盤はどんなことになってしまうのか。
そこに至るまで見届けられないのが少々残念だ。
アカシジミ Japonica lutea
2012年6月30日、7月1日 青森県弘前市 EOS7D EF8-15mmf4Lfisheye,EF100mmf2.8LMacroISUSM,Tamron70-300mmf4-5.6DiVCUSD ストロボ(SP270EX2)、OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
- 関連記事
2012.07.05 | Comments(5) | Trackback(0) | チョウ
