ルリタテハの蛹
ルリタテハ蛹 EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ
またしても時は戻り、10月15日の話題。
イシハラカメムシを撮影した後、オオハエトリを追っていたときのこと。スギの幹にいたオオハエトリから視線を上げるとなにやら見慣れぬシルエット。
むむ…垂蛹か。
見た感じからタテハ類の蛹であることはわかるのだが、いかんせんこの類のものには縁がなかったので正体が分からない。つついても反応しないところから見ると死んでいるのかな。それなら、ということで家へ持ち帰って調べてみることにした。
ルリタテハ蛹 EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
家へ持ち帰り、買ったばかりの「日本産幼虫図鑑」で調べてみると、どうやらこれはルリタテハの蛹であるらしいことが分かった。現地でみたときはツマグロヒョウモンの蛹ではないかと期待していたのだが、どうやらあてが外れてしまったようだ。
しかしごくごく普通なルリタテハの蛹すら分からないとは…これぞふしあなッ!!
ルリタテハ蛹 EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
こちらは頭部のアップ。
ルリタテハだと見当をつけた理由はこのにょきりと生えた二本のツノ状の突起である。
なんだかファンタジー世界によくいる安っぽい悪魔みたいだなぁ…というのが率直な感想。
野外で見たときには「渋い!!」と感嘆した模様も、ここまでアップにしてみると実に肉感的で凄みすら感じる。
これを見たときは、実を言うとちょっと引いた(笑)。
ルリタテハ蛹 EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
背中から見ると正面から見たときの威圧的な雰囲気は影を潜め、今度は均整の取れたシルエットで魅せてくれる。
うーん、見返り美人というか、それともトルソの芸術的なラインとでも言おうか…。
ルリタテハ蛹 EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
こちら背中の注目ポイント。地味に見えるこの蛹(実際隠蔽色なのだろう)にもワンポイントとして金色の部位があるのだ。
オオゴマダラなんかだと全身ピカピカの蛹になって、まわりの景色を写しこむという巧妙な擬態になるわけだけど、この小さな金色パッチではそんな効果は期待できないだろう。他にもこの金色パッチをつける蛹があるようなので、なにかしら意味があるんだろうな。
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2006.10.20 | Comments(0) | Trackback(1) | チョウ
